こんな悩みを解決します。
- 発電機のエア抜きの方法
- エア抜きに必要な工具
この記事の目次
発電機が空で停止するとどうなるか
非常用、常用限らず発電機は燃料タンクが空の状態で停止するとエンジンへ送る途中の配管でエアを噛んでしまいます。
エアを噛んでしまうと、発電機が油圧低下エラーで始動しませんので、エアを抜く必要があります。
発電機のエアを抜く方法
エア抜くために必要な道具
まずエア抜き作業に入る前に道具を準備します。発電機を設置している現場であれば簡単に揃うものばかりです。
必要な道具は次の通りです。
- モンキーまたはレンチ
- 燃料を受け止める用の容器
- ウエス(2〜3枚)
モンキーやレンチは、配管の途中のボルトを緩めてエアを出す際に必要になります。
エアを抜く手順書
前の項で上げた工具などを揃えたら、エアを抜く順番に説明していきます。
燃料タンクからエンジンに向かう配管の概略図は図1のようになっています。
まず、エアを抜く手順の全体の概要を図1を見ながらまとめると次の通りです。
- 燃料タンクからエンジンに向かう配管で1番高い箇所のボルトを緩める
- 手動ポンプを動かしてエアを抜く
- 緩めたボルトを締め直す
- 手動ポンプをしばらく動かす
その1. ボルトを緩める
燃料タンクからエンジンに向かう配管で1番高いところのエア抜き用ボルトを緩めます。
その.2 手動ポンプを動かす
手動ポンプを動かすと、先程緩めたボルトからエアが出てきます。
燃料も垂れてきますので、下に燃料受けの容器を設置し、ウエスで抑えながらエアを抜きましょう。
その3.緩めたボルトを緩め直す
エアが抜けきったら、はじめに緩めたボルトを再び締め直します。
この際に、ボルトが緩んでいると燃料が漏れていますので、きちんと締めましょう。
その4.手動ポンプをしばらく動かす
ボルトを締め直したら、再び手動ポンプをしばらく動かします。
これによって、燃料がエンジンまで送られすぐに始動できるようになります。
この手順を踏まずにエンジンを立ち上げようとすると、油圧エラーが起きてしまい、うまく始動できないことがあります。
さいごに
発電機が燃料が空の状態で、停止した際は、エアを抜くことを覚えておきましょう。
ただし、最近の発電機は自動エア抜きがついているものもありますので、そういった発電機はエア抜き不要です。
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