どんな業務があるか説明していきます!
この記事の目次
法律で定められている業務
電気主任技術者の業務は保安規定の中で決まっていて、それにそって仕事をする必要があります。
保安規定で定められている業務についてそれぞれ説明していきます。
非常時における連絡体制表の作成
電気事故などで修理を依頼する際の連絡体制表を作成します。
連絡体制表には次のような連絡先を書いておくと良いでしょう。
【最低限記載しておく連絡先】
- 電気主任技術者
- 修理を依頼する工事業者
【必須では無いが書いておいた方が良い連絡先】
- 事故が起こった際にかける病院(救急搬送を受け入れてる病院が望ましい)
- 管轄の保安監督部電力安全課
- 管轄の消防署
電気に関する保安教育
事業内の人たちへの保安教育をすることも電気主任の仕事の1つです。
やり方は現場にポスターを掲示したり、保安教育講習を開くなど特に指定はありませんので自分のやりやすいようにやるのがいいでしょう。
頻度としては、月に1回保安教育をやるのが望ましいです。
電気工作物の点検に関すること
担当する場内の電気工作物の点検方法を理解して、保安規定に従い点検を実施します。
点検した記録は最低限3年間保管します。
電気工作物の運転または操作に関すること
VCB(真空遮断器)やPAS(気中負荷開閉器)などの場所と操作方法を確認し、いざというときに対応できる必要があります。
発電所を長期間停止する場合の保全に関すること
発電所を長期間停止させる時はPASを切るなど特殊な操作が必要になるので、電気主任技術者はその操作方法を知っておきましょう。
災害その他非常時にとるべき措置に関すること
台風などの災害が起きた際に、特殊な操作が必要になることがあります。
そのように有事の際における電気設備の操作方法を電気主任技術者は把握しておきます。
主に以下の3つは必ず知っておき、保安教育で周知しておきましょう。
- 非常時における統括電気主任技術者との連絡体制及び方法並びに指揮命令系統(連絡途絶時を含
む。) - 非常事態が発生した場合の現場の安全確保
- 遮断器等の操作手順
電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安についての記録に関すること
電気工作物を工事したらその運用方法などの記録を管理します。
電気工作物の法定事業者検査に係る実施体制及び記録の保存に関すること
年次点検など法律で決められている検査の実施方法や、記録の保存方法について電気主任技術者は知っておく必要があります。
また、年次点検の内容、実施方法も理解しておきましょう。
最後に
電気主任技術者の業務は法律で決められており、それに則って業務を行います。
今回説明した事項を確認し、電気の安全を守っていってください。
今回説明した内容のまとめは次の通りです。
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非常時における連絡体制表の作成
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電気に関する保安教育
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電気工作物の点検に関すること
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電気工作物の運転または操作に関すること
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発電所を長期間停止する場合の保全に関すること
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災害その他非常時にとるべき措置に関すること
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電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安についての記録に関すること
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電気工作物の法定事業者検査に係る実施体制及び記録の保存に関すること