この記事の目次
一日の流れ
それでは、特別高圧設備で働いている電気主任技術者はどういうスケジュールで働いているのか説明していきます。
課の朝礼
私の場合、業務委託を受けているわけではなく会社に所属しているため課の朝礼に参加します。朝礼の内容としては、今日の工場の主な出来事や連絡事項で、電気主任技術者としての仕事に関わる連絡は滅多にありません。
特高受電所の点検
朝礼が終わったら特高受電所に移動し、特高受電所の変圧器の温度や、ガス遮断器の圧力など目視でざっと点検し異常がないことを確かめます。
メールの確認
電気主任技術者でも、年次点検の調整や、見積りの依頼でメールのやり取りはありますので、朝はざっとメールを確認します。
当日に点検する受電設備の確認
受電設備は工場内にいくつもあります。1日で全部を回るのは大変なので、数日間で分けて点検を行います。当日にどの受電設備を点検するか計画を立てます。
受電設備の点検
計画を立てたら、順番に受電設備の点検をしていきます。
ひとつの受電設備の点検にかかる時間は平均で15分程度で、長くても30分程度です。
他に打合せなどが入っていなければ、だいたい午前中に3カ所くらい、午後に4カ所くらいまわることができます。
午前中の休憩
受電設備をある程度点検したら10時から10時10分くらいまで休憩をとります。
喫煙をする人は喫煙することもできますが、私の場合はタバコは吸いませんので、携帯で本を読んで過ごしています。
修理工事の対応
受電設備の点検のほかにも、受電設備の不良箇所の修理の計画や対応も電気主任技術者としては頼まれます。点検結果をもとに優先順位を決めて計画的に修理をしていきましょう。
その他にも、工場内で発生した電気設備の不具合の調査や対応も頼まれることがありますので、その都度対応します。私の場合、自分で修理できそうなところは自分で修理したりもします。
昼休憩
そうこうしているうちにお昼休憩になります。
筆者のお昼の過ごし方は、まずは10分程度電験2種の勉強をします。そうすると、ちょうど社員食堂が空いてくる時間になるので、食堂でお昼ご飯を食べます。社食は健康的なメニューも多くボリューミーで楽しみの1つです。
昼食を食べ終わったら、残った時間は昼寝をします。お昼は極力有意義に使えるように考えて過ごしています。
特高受電設備の日常点検
特高受電設備は工場の電気を司る特に重要なことは設備です。そのため、特高受電設備の次のような項目は毎日点検します。
- 避雷器や電線の外観
- 変圧器の圧力、油面、温度
- 保安用直流蓄電池の電圧、電流
- 電源表示灯の点灯状態
各受電設備の点検
続いて、午前と同様に受電設備の点検をします。どこの点検をするか決めてから動き出すと効率良く点検ができます。
午後の休憩
午後も10分程度の休憩があります。この休憩時間は基本何をしてもいいですが、私の場合は監視室で一人になれるため本を読んで過ごすことが多いです。
事務作業
発注や経費精算などもあるため、それらを就業時間が終わる頃にやります。事務作業も意外と細々したことが多く時間がかかることが多いです。
明日の作業確認
最後に翌日の仕事の確認をします。工事や打合せが入っていないか確認し、翌日の仕事で準備するものがある場合は、前日にやっておくとスムーズに次の日仕事をできます。
さいごに
今回の記事を読めば、特高受電設備の電気主任技術者の仕事がどんな感じかイメージできるでしょう。工場であれば電気設備の点検の他にも、機械設備の保守メンテナンスも任されることもあります。決まった仕事を計画的に行うのが好きな人には向いている仕事です。