こんな悩みを解決します!
そんな記事になっていますので参考にしてください。
この記事の目次
ブレーカーの種類
はじめてブレーカーを選定する方に向けて、これさえ見ておけば間違いなしの選定方法をまとめました。
まずは、ブレーカーの種類ですが、大きく4種類あります。一般的な家庭の盤では次のようについていることが多いです。
アンペアブレーカー
電力会社が取り付けるブレーカーで、電力の使用量を制限しています。
契約電力量以上使うとブレーカー落ちる仕組みになっていて、使用量は電力会社へ連絡することで、変更可能です。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは使用している機器が漏電しているときに落ちます。
ELBやELCBと呼ばれることもあります。
漏電していると感電の危険性がありますので、私達の身を守ってくれるスーパーマンのような存在です。
安全ブレーカー(過電流遮断器)
安全ブレーカーは電気器具を使い過ぎや、短絡事故により電流が流れ過ぎた場合に電路を遮断します。
安全ブレーカーは過電流遮断器と言われることもありますが意味は同じです。また、MCBやMCCBと呼ばれることもあります。
過電流による、電線の焼損や、機器の故障を防いでくれます。
単3中性線欠相保護付きブレーカー
単相3線式の配線において、中性線がなにかの事故で欠相してしまうと下図のように200Vがかかってしまいます。
そういった欠相が起こった際に、100Vで使用する機器に200Vがかかるのを防いでくれるブレーカーです。
多くの場合、漏電ブレーカーと一緒についています。
使用する負荷を考える
ブレーカーを決める際は、初めに流れる電流値から決めますので、まずは流れる電流値を求めます。
電気機器の電流値は次のようにして求めます。
- 電気機器の負荷[kW]を調べる。
- 電気機器の使用電圧[V]を調べる。
- 負荷[kW]÷使用電圧[V]から電流値を求める。
ブレーカーを選定する
ブレーカーに流れる電流値を求められたら、いよいよブレーカーを選定していきましょう。
アンペアブレーカーの決め方
アンペアブレーカーによって使用できる最大の電流値が決まりますので、小さすぎると電気機器を使っていて、いきなりブレーカーが落ちてしまうという事態に陥ります。
アンペアブレーカーの決め方は次のような手順です。
- 同時に使用すると考えられる電気機器で電流値の大きいものの合計を出す。
- 求めた最大電流値に1.25〜1.3倍してブレーカー容量を決める。アブレーカーの決
安全ブレーカーの決め方
安全ブレーカーを決める際にも負荷電流から決めます。
内線規定(省令第14条)では回路の負荷が、その回路を保護する過電流遮断器の定格電流の1.1倍に耐えれることと定められています。そのため、負荷電流の値に1.2倍かけていれば十分でしょう。
さらに、安全ブレーカーの容量の合計が取り付けている変圧器の容量も超えないようにします。
・負荷電流の値×1.25~1.3
または
・突入電流が多い機器を使用している場合は、突入電流値の合計値より余裕を持ってブレーカーを選定しますが、突入電流は一瞬なため負荷電流でブレーカー容量を決める方が一般的です。
漏電ブレーカーの決め方
漏電遮断器は電路に漏電があった際に遮断するブレーカーです。
漏電遮断器を決める際は感度電流が基準になります。
では、感度電流とは何かというと漏電遮断器が遮断する漏電の値のことで、下の表のように使用条件によって値が決まってきます。
使用条件 | 感度電流 | |||
10mA 15mA |
30mA | 100mA | 200nA | |
水気ののある場所で目的感電の危険性大 | 〇 | 〇 | × | × |
移動型、可撤形機器で接地が確実にとれない | 〇 | 〇 | × | × |
大容量回路で誤作動する恐れ | × | △ | 〇 | 〇 |
多数の分岐の主幹として使う | × | × | 〇 | 〇 |
接地を確実にとった機器 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
単3中性線欠相保護付きブレーカー
単相3線式の配線において、中性線がなにかの事故で欠相してしまい200Vがかかってしまった際に作動します。
取付けたい際は単3中性線欠相保護付きブレーカーがついた漏電ブレーカーを選べば良いです。
取り付ける場所は、大元の主幹ブレーカーです。
さいごに
ブレーカーを取り付けるのも手順さえきちんと終えていたら、そんなに難しくないとわかりましたよね!