どんな現場であれば認定の実務経験と見なされるか教えます!
この記事の目次
電験2種を認定で取得するには?
電験2種は難関国家資格の1つで、1次2次合わせると合格率3〜6%とかなり低くなっています。筆記で合格している人は旧帝大レベルの頭脳を持っていると言っても過言ではないでしょう。
そんな電験2種ですが、実は試験ではなく、実務経験により取得することも可能です。
では、どうやったら認定で取得できるのか説明していきます。
電験2種を取ると何ができる?
実際それほど難しい電験2種ですが、取得すると何ができるようになるのか気になると思いますので、説明します。
電験3種では受け持つことができない5万ボルト以上の現場を受け持つことができます。
メガソーラーなど大型発電設備の多くが、6600ボルトを使用しているため電験2種であれば保安監督することが可能になります。ただし、上限は17万ボルト未満です。
それより上の電験1種を取得すれば上限なしで保安監督ができます。
電験2種認定の実務経験となる業務
実務経験で、電験2種を認定で取れるのは電圧範囲が1万ボルト以上〜5万ボルト未満の現場に従事した場合です。
認定と見なされる範囲をまとめると次のようになり、赤で示した箇所が認定と見なされる範囲となります。
その現場で、3~5年の実務経験が必要になります。実務経験の年数は、指定の大学で専門科目をとっているかなど条件によって変わってきます。
詳しくは以下のサイトを参考にしてください。
電験3種をとっていなくても実務経験を積むことはできますが、電験3種をとってから電験2種の認定を受けた方が無難でしょう。
実務経験を積むためのアクションプラン
では、実際に第2種電気主任技術者を認定で取得するにはどうしたらいいか、具体的なアクションプランを説明していきます。
- 試験または免除で第3種電気主任技術者の免状を取得する
- 1万ボルト〜5万ボルト未満を扱っている事業場に専任される
- その事業場で必要な年数勤務する(3〜5年)
- 実務経験経歴書を会社からもらう
- 保安監督部へ免状の申請を行うための書類を作成(A4用紙40枚程度)
- 保安監督部へ実務経験を証明するための書類などを提出
- 面接を受ける
- 免状交付
1万ボルト〜5万ボルト未満を扱っている事業場に専任される
電験2種を取得するためには、電圧範囲が1万ボルト以上〜5万ボルト未満の事業場での実務経験が必要にありますので、実務経験で電験2種を取得したいと思っている人は、働く際にどれくらいの電圧を扱っているかあらかじめ確認するとよいでしょう。
実務経験経歴書を会社からもらう
必要な実務経験を積むことができたら、実務経験経歴書をもらいましょう。
実務経験を記載するためのテンプレートが用意されていますので、そちらに記入します。
社長の押印が必要になりますので、手続きが面倒ですが、そこはしょうがないので、頑張って押印をもらってください。
面接を受ける
第2種電気主任技術者を認定で取得するには、最後に面接に通過する必要があります。
しかし、この面接も2種の試験で出るような専門的な知識が求められるため簡単ではありません。
実務経験で電験2種を取得しようと考えている方でも、試験で合格するつもりで勉強しておいた方がいいでしょう。
さいごに
第2種電気主任技術者は認定で取れますが、それでも実務経験を積んだり、面接を受けたり決して簡単ではありません。
認定で取る方も電験2種を試験で取るくらいは勉強したほうがいいでしょう!