2P1Eブレーカーと2P2Eブレーカーってあるけど、正直何が違うかわからないな?
今回はブレーカーの2P1Eと2P2Eの違いについて解説していきます!
これを知らないと事故につながることもありますので、ぜひ知っておきましょう!
この記事の目次
PとEの意味
ということで、いきなり結論から言うと2P1Eは単相3線式の100Vに使用し、2P2Eは100Vと200Vの両方使用することが可能です。
では、なぜこのように使い方が違うのか、わかりやすく説明していきます。
外見上の違い
まず、それぞれのブレーカーは何が違うのかというと、外見上はほとんど同じですが、2P1Eや2P2Eの記載があります。
また、Nの記載があれば、2P1Eのブレーカーです。
ブレーカーの内部は、それぞれこのようになっており、開閉部と素子があります。
2P1EブレーカーのNとは素子のないほうということです。
では、この開閉部や素子はどういった役割があるか次に解説します。
PとEとは?
開閉部は、電路を閉じたり遮断したりする機能があります。
この開閉部の個数は、2P1Eや2P2EのPの部分に該当し、英語ではPole、日本語では、極数といいます。
Pは極数を表し、2P1Eや2P2Eでは2極を開閉・遮断します。
素子とは、過電流を検出する部分で、この箇所で過電流を検知し、電路を遮断します。
2P1Eや2P2EのEの部分に該当し、英語ではElementといいます。
2P2Eでは、この素子が2個ついていますが、2P1Eでは、素子がLのほうしかついていません。
これは、つまりLのほうでは、過電流を検知して電路を遮断できるが、Nのほうでは過電流が流れても電路を遮断できないことを意味します。
それぞれのブレーカーの動作
各ブレーカーの動作をそれぞれ解説していきます。
2P1Eの短絡時の動作
2P1Eの短絡時は、次のように動作します。
- ブレーカー二次側で、電路が短絡する。
- 電路に短絡電流が流れる。
- この短絡電流をLのほうの素子で検知し、電路を遮断する。
2P1Eの地絡時の動作
2P1Eの地絡時は、次のように動作します。
- ブレーカー二次側でLのほうが大地と地絡する。
- 大地に地絡電流が流れ、これを素子で検知し、電路を遮断する。
2P2Eの短絡時の動作
2P2Eの短絡時の動作も基本的に、2P1Eのときと同様に次のようになります。
- ブレーカー二次側で、電路が短絡する。
- 電路に短絡電流が流れる。
- この短絡電流をLのほうの素子で検知し、電路を遮断する。
2P2Eの地絡時の動作
2P2Eの地絡時時は、次のように動作します。
- ブレーカー二次側で地絡する。
- 大地に地絡電流が流れ、これを素子で検知し、電路を遮断する。
ここでは、わかりやすくするため両側が地絡した場合を示しています。片側だけが地絡した場合も、基本的な動作は同じです。
2P1Eをもし200Vに使ったら?
続いて、もし2P1Eを200Vに使用したら、どうして危険なのか解説します。
下の図のように、2P1EブレーカーのNの電線側で地絡事故が発生したとします。
すると、200V回路ではどちらにも電圧が印加されていますので、大地に地絡電流が流れます。
しかし、N側には素子がなく、過電流を検知できないため、電路は遮断されません。
上流系統に、漏電ブレーカーや地絡継電器があれば、そちらが動作するかもしれませんが、万が一動作せず人が触れてしまったりしたら、感電してしまいます。
また、上流で漏電ブレーカーや地絡継電器が動作したとしても、停電の範囲が広くなり、影響が大きくなってしまいます。
ブレーカーへの接続方法
それぞれの電線の接続方法をみていきましょう。
2P1Eブレーカーでは、先ほど解説したように、通常、電圧が印加されていない接地側電線を、必ずNの表記があるほうに接続しましょう。
2P2Eブレーカーでは、100Vに使用する場合でも黒白の区別は特になくどちらに接続しても構いません。
勘違いしやすい箇所
それでは、勘違いしやすい箇所について解説していきます。
よくあるのが、不正解のように2P1EブレーカーのN側はブレーカーを切っても、電路的にはつながっているという間違いです。
正しくは、正解のように、2P1EブレーカーのN側もブレーカーを切ると、電路的にも遮断されます。
さいごに
ということで、今回のまとめです。
今回は、2P1Eと2P2Eの違いについて解説しました。
まとめると、2P1Eは100Vに使用し、2P2Eは100Vでも200Vでも使用可能です。
さらに、2P1EはNのほうに接地側の白線をつなぎます。
これだけは、覚えておきましょう!