エネルギー管理士になると何ができる?

悩む人
エネルギー管理士試験に合格して、エネルギー管理士になると何ができるの?

こんな悩みを解決します。

エネルギー管理士の仕事

エネルギー管理士の仕事は、一言でいえば「エネルギーの無駄遣いをなくす」ことです。

仕事の進め方としては、次のようになります。

エネルギー管理士の仕事内容
  1. 工場などエネルギーを大量に使う場所で、エネルギーが無駄に使われている設備を見つける
  2. エネルギーの削減案を考える
  3. 経営者にエネルギー削減案を合理的に伝える

近年は、環境問題に対する意識が高まってきており企業でも省エネに力を入れていますので、エネルギー管理士の需要も増えています。

エネルギー管理士は電力を測定したり、エネルギーを削減できるところを探して提案など責任ある仕事が多いです。しかも、代替エネルギー管理士の業務のほかにもマネジメント業務などやることが多いため仕事量は他の人に比べて増えやすいです。

しかしながら、これからは環境問題に対する取り組みもますます増えていきますので、エネルギー管理士の需要は高まっていくでしょう。責任ある仕事なので、やりがいもあります。

エネルギー管理士が必要な現場

エネルギーの使用量に応じ、1年間のエネルギー使用量(原油換算値)が1500kL以上の場合、エネルギーを使用する工場は、エネルギーを管理する人を選任する必要があります。

そのなかでも、1年間のエネルギー使用量(原油換算値)が3000kL以上の場合は第1種特定事業者に該当し、製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種は、エネルギーの使用量に応じて1~4人のエネルギー管理士を選任する義務があります。図で表すと次のようになります。

将来性は?

エネルギー消費量が多い事業場では年に1%の改善が求められており、省エネルギーの流れは今後一層加速していくでしょう。[1]

そのため、エネルギー管理士の需要は今後も増えて行くと思われます。

筆者
エネルギー管理士を選任する必要がない事業場においても、省エネは企業のコストカットにもつながるため採用や評価にはプラスに働くの間違いありません!

エネルギー管理士の給料

エネルギー管理士は他の人にはできない責任あるポジションですが、はたして給料は上がるのでしょうか?

求人サイトで調べた結果は、次のようになっています。年収平均はおおよそ500~650万程度になりそうですが、業務の幅や経験によってかなり変わってくるようです。

日本人男性の平均年収が464万円(2023年12月時点)ですので、平均より少し上の額になります。

エネルギー管理士の資格を取得して給料が上がったかどうかX(旧ツイッター)で調べました結果、給料が上がった人が9%、給料が下がった人4%、給料は変わらない人87%となりました(アンケート人数46人)。

この結果から、エネルギー管理士の資格を取得しても給料に変化がない人が多いようです。これは、エネルギー管理士をすぐに使える状況にない人が多いことも影響しているでしょう。しかし、資格取得がマイナスの印象に働くことはなく、転職活動に役立つことから資格取得する意味はあるでしょう。

さいごに

エネルギー管理士は今後、環境意識が高まっていることからさらに需要が高まっていくことでしょう。業務に関しても考えることが多く、やりがいもあります。

資格を取得することで、給料のアップや転職に役立ちますので、資格取得していると何かと役立ちます。

私が、エネルギー管理士試験に合格した時に参考書をまとめていますので、受験される方は次の記事を参考にしてください。

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参考文献

[1]経済産業省、エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)の一部を改正する法律について(2024/1/1)