特高設備で事故があり、修理をしなければならないような状況もあります。
そんなときどう対処したら良いか説明していきます。
この記事の目次
特高設備の事故事例
例えば、次のような事故が起こった場合を見てみましょう。
- PAS一次側の碍子が雷の誘導雷により破損
- 破損した碍子が雨に濡れて一次側が地絡
- 付近一帯に波及事故
波及事故が起こった場合の対応
では、実際に波及事故が起きたときはどのように対応したらよいのか説明していきます。
1.受電室に警報が出ていないか確認
受電室の電源はたいてい停電した場合でも蓄電池から取れるようになっています。そのため、停電したときでも警報は表示されます。
なので、まず停電があったときは警報盤を見て何かエラーが出ていないか確認しましょう。
そして、エラーを見て自分で解決できそうなときは自分で復旧します。
自己解決が難しく、業者に依頼しないと対処できなそうな時は次の手順に進みます。
2.電力会社や工事業者へ連絡
自社で解決することが難しいときは、電力会社や工事業者へ連絡しましょう。
電気の契約をしている電力会社や受電設備の年次点検を担当している会社へ連絡すれば話がスムーズです。
3.外部業者の調査
連絡をしたら外部業者が調査をしに来てくれます。その調査で事故の原因を究明します。
この段階で解決したら良いですが、工事が必要な場合は次の手順へ進みます。
4.仮復旧、もしくは本復旧
調査で異常が判明した箇所の復旧を行います。すぐに本復旧できる場合はいいですが、材料や部材を手配しなければならずすぐには復旧できないこともでてきます。
そんなときはとりあえず仮復旧して、材料・部材の手配や日程調整ができてから本復旧します。
5.経過を見る
工事が終わったら、そのあとはトラブルが起きないかしばらく経過を観察しましょう。
特に工事が終わった直後はトラブルが起きやすいので、よく異変がないか確認することが大切です。
6.復旧完了
しばらく経過をみて何もなければ復旧完了です。停電が起きたときはどうしたらいいかわからないと焦ることもあります。
トラブルが起きたときどう動いたらよいか予習しておくだけでも気持ちの余裕が変わってきますので、あらかじめシュミレーションしておきましょう。
さいごに
今回は特別高圧の受電設備で事故があった際の対処法をまとめました。
波及事故が起きた際の対応をまとめると次のようになります。
- 受電室に警報が出ていないか確認
- 電力会社や工事業者へ連絡
- 外部業者の調査
- 仮復旧、もしくは本復旧
- 経過を見る
- 復旧完了
事後が起きた時にすぐに業者に調査を依頼できるように、連絡先リストを作っておくとよいでしょう。