実録!施工管理の仕事内容は?

 

施工管理の仕事をしてみたいと思っている人たちに向けて書きました。私は、発電所を設計から運転まで一貫して工事に携わった経験があり、施工管理の仕事については大方理解していますので、皆さんに紹介しようと思います。

仕事内容

設計

建設する建物の設計を行います。設計では、求められる仕様を満たすように材料や、工程を決めていきます。ここでの、設計が、のちの工事を順調に進める基礎になるので慎重に行っていきましょう。

工程管理

それでは、設計が終わり、いざ工事をスタート!しかし、実際の工事では雨や材料が入ってこないなど、様々な理由で工程通り工事が進まないことが多々あります。そんなときは、現場責任者が新たに工程を組み直して職人さんたちに伝えます。職人さんたちは中には気難しい方もいるため、コミュニケーションスキルが欠かせません。

品質管理

工事が図面通りに行われているか確認する作業です。職人さんたちは図面通りに作業しているつもりですが、読み間違えや伝達のすれ違いによって誤って作業していることがあります。そのような事態に気づくためにも、工事を定期的に図面と照らし合わせて確認していきます。早めにミスを発見することで無駄なやり直しを防げるので、非常に重要な仕事です。

安全管理

工事が無事に終わっても、けが人が出ては元も子もありません。そうならないためにも現場の職人さんたちが安全に作業を行っているのか確認するのも施工管理士の大事なお仕事です。どうしても、人間楽な方に流れてしまいがちで、楽な作業と安全が共存することはありません。安全がおろそかになっていないか確認し、時には厳しく安全を守って作業させます。

施工管理士をするメリット

給料が良い

責任がある仕事の分、そこそこ給料は良いです。出張なども多い分、手当で増えることもあります。ただ、個人的には割に合わない額でしたが(笑)

仕事に困らない

大変でやりたい人が少ない分、慢性的に人手不足の職種です。転職をする際などもそれほど苦労せずに決めることもできますよ。

達成感がある

自分たちで設計した建物が完成した瞬間は、何事にも代え難い達成感を味わえます。やりがいという面では能力値高めの仕事かもしれないですね。

施工管理士をするデメリット

残業時間が多い

朝は職人さんに合わせて早く出勤します。昼は工事現場で監督、これで終わりと思いきや、夜は図面作成・書類の整理とやることは盛沢山。私は忙しいときは朝は7時半出勤、夜は定時が23時みたいな生活でした。

出張が多い

各工事現場に赴いて作業を行うため必然的に出張が多くなります。出張先が家から遠い場合は泊まりになることもあるため、家族の時間が少なくなってしまいますね。

環境が悪い

掘削機や重機などの工事中はとにかくうるさいです。また、粉塵などが舞う機会も多いため空気もよくありません。さらに、たばこを吸う人や排水工事などでは、においも我慢しなくてはなりません。いわゆる3Kと言われるものです。

お客さんと上司の間で板挟み

お客さんからは、工事のできについてあれやこれや追加してほしいと言われます。一方で、会社の上司からは工事費節約しろと圧力がかかり現場の施工管理士は板挟み状態になることがよくあります。

こんな人は向いています!

出張が好きな人

現場作業なので出張がつきもの。出張が好きな人はいいですね。

体力と時間がある人

時間と体力があって、発散する場所がないという人は、パチンコにはまるよりも施工管理やっていた方が確実に稼げますよ。

とにかくお金が欲しい人

上の役職になったら、年収800~10000万も夢じゃありません。残業も多いので稼ぎたい人は考えてみては。

建物を作りたい人

いうまでもなく、建物を作る仕事ですので、建物に興味があり自分で作っていきたいと志している人は向いています。

最後に

施工管理士は大変な仕事ですが、その分目に見えて建物ができていくしやりがいを感じやすい仕事だとも思います。また、考えることが多く日々ルーティンワークとなることがほとんどないため飽きがきません。私自身は性格的に向いていないと感じやめましたが、これから施工管理士になろうか迷っている人は、記事を読んで少しでも参考になれば幸いです。