- 制御番号の役割
- 実務で使用する主な制御番号
- 主な制御番号の意味
この記事の目次
制御機器番号の役割
制御機器番号は日本電機工業会によって、その規格が決められています。
制御機器番号の目的は、電気設備の制御装置に用いることで、誰が見ても簡単に理解しやすいようにすることです。
単線結線図やシーケンス図、受電盤のエラー表示に用いられることがあります。
主な制御機器番号
実際に業務をしていてよく使う制御機器番号を見ていきましょう。
静止器温度継電器(26)
変圧器の温度上昇を検知して信号を出します。
不足電圧継電器(27)
受電電圧が不足した際に信号を出す継電器などに用いられます。
不足電圧継電器の信号により、非常用電源に変わるシムテムによく使われます。
過電流継電器(51)
地絡事故、短絡事故などにより過電流が流れた際に信号を出し、遮断器の動作信号などに用いられます。
交流過電圧継電器(59)
発電機の制御異常や、地絡事故による過電圧を検知して信号を出します。
圧力継電器(63)
変圧器に異常があると圧力が上昇するため、その圧力を検知して信号を出します。
地絡過電圧継電器(64)
地絡事故が発生した際に零相電圧を検知して、PASSを遮断する信号を出します。
直流不足継電器(80)
蓄電池などに異常がある際に信号を出します。
断路器または負荷開閉器(89)
点検などの際に安全のため、経路から引き離すためや、過電流の際に引き離すために使用します。
補助記号
補助記号は、制御番号のあとにつけて意味を補足するために使います。
例を出すと、次のような物があります。
R:復帰、受電、抵抗…
P:ポンプ、圧力、並列…
S:短絡、二次、送信…
例えば、27Sと書くと「変圧器盤 二次側不足電圧」という意味を表したりします。
補助記号に意味が多数あるため必ずしもこの意味になりませんが、おおよその予測を立てるのには十分でしょう。
詳しくはこちらを参考にしてください。
さいごに
制御機器番号は電気に関わる人はよく目にするため、主要なものは覚えておきましょう。
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