電気主任技術者として初めて働き出す人は「キュービクルの日常点検する際に必要なものは何か?」からスタートすることでしょう。
特高受電工場で専任されて働いている私がこれがあれば間違いなしの道具を紹介します。
これから、電気主任の仕事を始める方は参考にしてみてください。
この記事の目次
日常点検で必要な道具
必要な道具をそれぞれどういった目的で使用するかも合わせて説明していきます。
キュービクルの鍵
変圧器や進相コンデンサが入っているキュービクルを開けるための鍵です。最も一般的なものでは200番の鍵ですが、他にもTAK50などがあります。

検電器
キュービクルの取っ手に触る際に取っ手に漏電していないか確認するための道具です。持ち手を伸ばせる検電器がより安全に検電できるためおすすめです。

クランプメーター
トランスの零相漏れ電流を測定するための機器です。これも安価なものから、コンデンサやインダクタンス成分を除去してくれる高価なものまで様々あります。可能であれば、抵抗成分のみを測れる機器が望ましいです。

サーモカメラ
接触不良や、ショートなどによって温度が上昇していないか見るための機器です。高価であるためなくても構いませんが、あると重宝しますので余裕があればぜひ買ってください。

リークフォン
高圧機器が絶縁不良によって放電しているのを検知して警報を鳴らしてくれる道具です。絶縁不良箇所を活線状態で見つけることができます。
引用:株式会社佐藤商事サイトより
点検表&バインダー&ボールペン
キュービクルの状態を記録しておく点検表と筆記するためのボールペンを用意しましょう。点検表を外でかけるようにバインダーも忘れずに。点検表には、次に上げる項目を記載できるようにします。
- 電圧計、電流計の値
- 力率
- 電力
- 変圧器の温度
- 漏れ電流の値
- VCBなど各機器の状態
持ち運び用手提げ袋
1人で多くの機器を持って歩きますので大きめの手提げ袋があると便利です。
おすすめの手提げ袋はGUやユニクロの手提げ袋です。丈夫で、Mサイズが大きさもちょうどいいので気に入っています。
最後に
日常点検に必要な道具はこれで足りますが、他にも自分で必要なものが出てきたら足していけばいいと思います。
電気主任となった方は、適切な道具で事故無い現場にしましょう。
今回の内容をまとめるは次の通りです。
- キュービクルの鍵
- 検電器
- クランプメーター
- サーモカメラ
- リークフォン
- 点検表&バインダー&ボールペン
- 持ち運び用手提げ袋